
フィラデルフィア・イーグルスとカンザスシティ・チーフスがスーパーボウルLIXで対決へ
過去3年間で2度目となるロムバルディ・トロフィーをかけた対戦が決定した。チーフスは前回のスーパーボウルで劇的なラストセカンドのフィールドゴールにより勝利し、今回ニューオーリンズでの壮大なリマッチが実現することとなった。
スーパーボウルは2月10日に開催されるが、その前に本試合に関する初期のストーリーラインについて「過剰反応か、それとも現実か」を判断してみよう。
1.イーグルスはスーパーボウルLVIIに出場したときよりも優れたチームである
過剰反応か、現実か:現実
イーグルスは前回のスーパーボウルでの対戦時も圧倒的な強さを誇り、プレーオフで相手を粉砕しながら、NFLトップ5のオフェンスとディフェンスを擁していた。しかし、不安要素であったディフェンシブラインとスペシャルチームをチーフスに突かれ敗北した。
そこから2年、イーグルスは大幅に改善した。現在はジェイレン・カーター#98、ジョーダン・デイビス#90、ミルトン・ウィリアムズ#93がディフェンシブラインにおり、パンターもブレイデン・マンへとアップグレード。キックとパントカバレージもリーグ上位に入り、今季のプレーオフで試合の流れを変える重要な要素となっている。
さらに、RBバークリー#26とLBザック・ボーン#53が加わり、それぞれのポジションで最高の活躍を見せている。過去3年間のドラフトで獲得した若手もディフェンスラインやセカンダリーで躍動しており、チームの総合力は明らかに向上している。
このチームは、2年前にチーフスと対戦したときのイーグルスよりも強い。
2.バークリーは史上最高のシーズンを送っている
過剰反応か、現実か:過剰反応
もしイーグルスがスーパーボウルに勝てば、これは変わる可能性がある。バークリーは現在、テレル・デービスの持つオールシーズンのラッシングヤード記録まで30ヤードに迫り、総獲得ヤード記録まであと3ヤードに迫っている。
バークリーが
1.シーズン2,500ラッシングヤードの初記録
2.ラッシング王に輝き、スーパーボウル制覇(1998年のテレル・デービス以来)
を達成すれば、歴史に残るシーズンになるだろう。
しかし、過去の伝説的シーズンと比べると議論の余地がある。
- ジェリー・ライス(1987年、12試合で22TD)
- ジム・ブラウン(1963年、14試合で1,863ヤード)
- ペイトン・マニング(2013年、55TD)
- ダン・マリーノ(1984年、48TD)
もしイーグルスが勝てば、バークリーは史上最高のシーズンを送った選手として議論されるだろう。
3.チーフスの左タックル問題がスーパーボウルの敗因となる可能性がある
過剰反応か、現実か:現実
チーフスのLTはシーズンを通して不安定で、キングスリー・スアマタイアとワンヤ・モリスの争いが期待外れに終わった。結果、11月にD.J.・ハンフリーズを獲得したが、プレーオフでの出場は2スナップのみ。
現在、ジョー・スーニーがLTに回っているが、本来のポジション(LG)が弱体化する問題が発生。左ガードにはマイク・カリエンドが入っており、イーグルスのディフェンシブライン(ジェイレン・カーター、ミルトン・ウィリアムズ)にとって大きなチャンスとなる。
4.エリオットのキックがイーグルスのスーパーボウル敗因となる可能性がある
過剰反応か、現実か:現実
エリオットは今季、50ヤード以上のFG成功率が1/8と低く、プレーオフでも44ヤード以上のキック成功は一度のみ。さらに、今季は12回のXP試行のうち3回失敗しており、不安定なシーズンを送っている。
イーグルスはエリオットに50ヤード超えの決勝FGを蹴らせる展開を避けるべきだろう。
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