約6,300万ドルのサラリーキャップの空きがある

2024年シーズンに6勝増加し、プレーオフ進出を果たしたチャージャーズは、昨年とは異なる立場でオフシーズンを迎える。2025年シーズンに向けた期待も高まり、補強のための資金も潤沢にある。現在、チャージャーズは約6,300万ドルのサラリーキャップの空きがあると予測されている。昨年、ジム・ハーボーHC(ヘッドコーチ)とジョー・ホーティスGM(ゼネラルマネージャー)が就任した時点では、チームは5,000万ドルのキャップ負債を抱え、5勝12敗の成績だった。しかし、迅速なキャップ調整と補強により、2024年には11勝を挙げ、2009年以来2番目に多い勝利数を記録した。2年目のオフシーズンに向けて、ホーティスとハーボーは引き続き主力選手の去就やロスター強化に関する重要な決断を迫られることになる。ホーティスGMはオフシーズンの方針について、こう語っている。「昨年と同じように、責任あるアプローチで取り組む。資金は増えたが、常にサラリーキャップ管理には慎重であるべきだ。不用意に支出すれば、いずれその代償を払うことになる。」

ここでは、2025年に向けたチャージャーズのオフシーズンの注目ポイント5つを紹介する。


1. WR(ワイドレシーバー)の補強はあるか?

2024年シーズン開幕前、チャージャーズの最大の不安要素はWR陣だった。チームの象徴的存在だったキーナン・アレンとマイク・ウィリアムズが退団し、1,000ヤード以上のシーズンを経験していた選手は**D.J. チャークJr.(2019年に達成)**のみだった。しかし、ルーキーのラッド・マコンキーが驚異的な活躍を見せた。

  • レシーブ:82回(チームの新人記録)
  • レシーブヤード:1,149ヤード(チームの新人記録)

一方で、マコンキー以外のWR陣は不安定なパフォーマンスが続いた。特にマンカバー時のレシーブ数は、

  • マコンキー:42回
  • チームで2位のTE ウィル・ディスリー:19回(NFL全体で73位タイ)

今オフのFA(フリーエージェント)市場には、ティー・ヒギンズ(ベンガルズ)、クリス・ゴッドウィン(バッカニアーズ)、ステフォン・ディグス(テキサンズ)といった実績豊富なWRが揃う。チャージャーズはドラフト(1巡目22位指名権あり)でWRを補強する可能性もある。

2. LT(左タックル)ラショーン・スレーターの契約延長は?

スレーターは2023年オフシーズンから契約延長の対象だったが、チャージャーズは交渉を待つ決断をした。その間に、同じ2021年ドラフト組のOT(オフェンシブタックル)たちが大型契約を結んでいる。

  • ペネイ・スウェル(ライオンズ):4年1億1,200万ドル(保証8,500万ドル)
  • クリスチャン・ダリソー(バイキングス):4年1億400万ドル(保証6,700万ドル)

スレーターは2023年シーズンは不安定なパフォーマンスだったが、2024年はプロボウルに選出される活躍を見せた。彼の契約延長はチームの財務状況にもプラスの影響を与える可能性がある。

3. FA(フリーエージェント)選手の処遇は?

チャージャーズには27人の無制限FA(UFA)が存在し、主力選手の多くが含まれている。

最も重要な選手

  • OLB(アウトサイドラインバッカー)カリル・マック(GMとHCが再契約を最優先と発言)
  • RB(ランニングバック)J.K. ドビンズ
  • CB(コーナーバック)アサンテ・サミュエルJr.
  • LB(ラインバッカー)デンゼル・ペリーマン
  • DT(ディフェンスタックル)プーナ・フォード&テア・タート
  • S(セーフティ)イライジャ・モルデン

ハーボーHCのコメント:「全員を残すのは難しいかもしれないが、可能な限り多くの選手を残したい。」

4. OLBジョーイ・ボサの去就

ボサは契約最終年で、

  • 保証なしの契約
  • キャップヒット:3,647万ドル

このまま支払うのは現実的でなく、カットすれば2,560万ドルを節約可能。ボサは2024年に減額を受け入れて残留しており、「生涯チャージャーズでいたい」と発言しているが、負傷歴が多いため、放出される可能性もある。

5. OL(オフェンシブライン)の補強は?

ハーボーHCのもとでランゲーム強化が期待されたが、結果は不発。

  • 平均ラッシュヤード:107.3ヤード(NFL20位)
  • OLのランブロック勝率(Run Block Win Rate)
    • C ブラッドリー・ボーズマン:160位
    • LG ザイオン・ジョンソン:165位
    • RG トレイ・ピプキンスIII:188位

ボーズマンはFA、ピプキンスは最終年契約(保証なし)。また、ジョンソンの5年目オプション(1,840万ドル)を行使するかの決断が5月1日までに必要となる。

まとめ

  • WR補強の可能性(FA or ドラフト)
  • LTスレーターの契約延長
  • 主力FA選手の処遇
  • ジョーイ・ボサの去就
  • OLの強化

2025年シーズンの成功は、これらのオフシーズンの動向にかかっている。

Mandatory Credit: espn.com Images

本記事は、元記事「espn.com 」を参考に翻訳・要約したものです。原文の内容はespn.com および著作権者に帰属します。

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