
OTのウィル・キャンベル
LSUのオフェンシブタックル、ウィル・キャンベル(Will Campbell) は、昨シーズンのコンセンサス・オールアメリカンに選出され、キャリアを通じてSECのファーストチーム(オールSEC)に2度選出。さらに、SECの名誉あるジェイコブズ・ブロッキング・トロフィーを受賞し、NFLドラフトで最も評価の高い選手の1人として注目されている。
議論は腕の長さに
しかし、今週のスカウティング・コンバインでは、ドラフト前の評価期間ならではの厳しいチェックが入り、彼の腕の長さが大きな議論の的となっている。「自分がエリートレベルでタックルをプレーできることは、すでに証明していると思う」 とキャンベルは土曜日に語った。「自分のテープを見れば分かるが、負けたプレーがあったとして、それが腕の長さのせいだとは言えないはずだ。確かに、典型的なOTの腕の長さではないのは自覚している。でも、人は何かを批判しなきゃ気が済まないんだろうね。高校時代も同じことを言われた。でも、俺は証明してきたし、また証明するつもりだ」
NFLコンバインではアスリート能力を証明
オフェンシブラインのオンフィールド・ワークアウトを控えた日曜日、キャンベルの腕の長さは32⅝インチ(約82.9cm)と計測された。また、身長6フィート5⅞インチ(約197cm)、体重319ポンド(約145kg)と測定され、フィールドテストでは、最初のグループにおいて最速の40ヤード走(公式4.98秒)を記録。さらに、スタンディング・ブロードジャンプ(立ち幅跳び)でも9フィート5インチ(約287cm)をマークし、身体能力の高さを証明した。
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34インチが最小ベンチマーク、差は3.5cm
キャンベルは、ESPNのメル・カイパーJr.の最新「ビッグボード」で、OT部門のトップおよび全体10位にランクインしている。LSUでは3年間で38試合に先発出場し、「1巡または2巡で指名される15人近い相手をブロックした」と推定している。しかし、NFLチームがドラフトボードを作成する過程で、多くのスカウトはNFLのトップパスラッシャーと戦うために、OTには十分なリーチ(腕の長さ)が必要と考えている。一般的に34インチ(約86.4cm)以上の腕の長さが最低基準とされることが多い。
ポジションの変更について
複数のスカウト関係者によると、キャンベルの腕の長さは2024年春にLSUで測定された際は33⅞インチだったという。しかし、今回の計測ではそれよりも短く出たため、NFLチームの面談では、「体格に合わせて技術をどう調整したか」「ガードへの転向の可能性」について質問があった。「もし『控えのLT(レフトタックル)になるより、先発のRG(ライトガード)になったほうがいいか?』と聞かれたら、俺は『ライトガードで出場させてくれ』と答える」「どこでもプレーする。フィールドに立つためなら何でもやる。でも、俺はタックルとしてプレーできると信じている。もちろん、何でも練習しているし、どこでプレーしようと関係なく、フィールドに立つために必要なことはやるつもりだ」
大学での実績で明らかと主張
キャンベルは、「全米で最も競争が激しく、毎年最多のNFL選手を輩出するカンファレンス」であるSECでプレーしてきた経験が、腕の長さに関する疑念を払拭するはずだと主張する。LSUのオフェンシブラインは、2024年シーズンにSEC最少の14サックしか許さなかった。また、カイパーはキャンベルのLSUのチームメイトであるエメリー・ジョーンズ(Emery Jones)を、ドラフト候補のガードの中で8位にランク付けしている。「SECでプレーすることは、NFLに一番近い環境を経験することだ」 とキャンベルは言う。「SEC出身の選手はNFLに最も適応しやすいと思う。もちろんNFLは違うレベルの世界だけど、SECでやってきたおかげで、俺はすでにプロボウラー級のパスラッシャーたちと対峙してきた。だから、何を期待すればいいのかは分かっているよ」
Mandatory Credit: espn.com Images
本記事は、元記事「espn.com 」を参考に翻訳・要約したものです。原文の内容はespn.com および著作権者に帰属します。