はじめ
2025年NFLドラフトに向けた重要なチェックポイントのひとつ、NFLスカウティングコンバインが終了した。今回のコンバインでは300人以上のプロスペクトがポジション別のオンフィールドドリルや40ヤード走、メディカルテスト、チーム関係者とのインタビューをこなし、評価を高めるチャンスを得た。私のトップ10プロスペクトのうち9人はワークアウトに参加しなかったが、多くの選手が期待を上回る活躍を見せ、ドラフトでの評価を上げた。では、誰がボード上で順位を上げそうなのか？今回のコンバインで株を上げた選手たちを紹介する。
なお、今回のリストはフィールド上での活躍に基づくものであり、今後数週間かけてリーグ内の情報筋と話し、面談の結果や懸念点（レッドフラッグ）についても詳しく分析する予定だ。
それでは、コンバインで評価を上げた選手たちを見ていこう。
【1巡目に選ばれる可能性がある6人の選手が強い印象を与えた】
1.オマリオン・ハンプトン OMARION HAMPTON（RB ノースカロライナ）
身長6フィート、体重221ポンド。コンバインに入る前に、NFLではハンプトンとボイジーステートのアシュトン・ジェンティがランニングバッククラスのトップに位置付けられていることを話しました。実際、両者の差は思ったほど大きくなく、ハンプトンは土曜日のワークアウトで素晴らしいパフォーマンスを見せ、自身の評価をしっかりと高めました（ジェンティはワークアウトを行いませんでした）。ハンプトンは40ヤード走で4.46秒という素晴らしいタイムを記録し、これは大型のランニングバックとしては優れたタイムです。また、38インチの垂直跳びと10フィート10インチのブロードジャンプで爆発的な能力も披露しました。シーズン中に1,660ヤードを走り、これまでのパフォーマンスが確かなものであることが証明されました。コンバインでの成績は、テープに映るプレーを裏付けるものとなりました。私は2月25日のモックドラフトでハンプトンを12位でカウボーイズに指名されると予測しました。この順位は彼のドラフト範囲の上限に近いかもしれませんが、インディアナポリスでのパフォーマンスを考えると、12位から22位の範囲で指名される可能性が高いようです。例えば、ブロンコスが20位で彼を指名する姿も想像できます。
2.アルマンド・メンブー ARMAND MEMBOU （OT/G ミズーリ）
身長6フィート4インチ、体重332ポンド。オフェンシブタックル（OT）の1位争いは非常に接戦となるだろう。LSUのウィル・キャンベルは優れた身体能力を持つが、タックルにしては32.5インチと非常に短い腕を持っている。オハイオ州立大学のジョシュ・シモンズは注目のツールを持っているが、膝の怪我から回復しているところだ。テキサス大学のケルヴィン・バンクス・ジュニアも候補に挙がっており、身長6フィート5インチは重要なポイントで、スカウトたちは彼が外でプレイするには小さすぎるのではないかと懸念していた。しかし、メンブーはどうだろうか？彼は40ヤード走で4.91秒という速さを見せ、9フィート7インチのブロードジャンプ（オフェンシブラインの中でトップ）と34インチの垂直跳び（4位）でパワーを証明した。そして、すでに30試合の先発経験があることがわかっており、プロでタックルとしてプレイするために必要な33.5インチの腕を持っている。先週のモックドラフトではドルフィンズに13位で指名すると予想したが、コンバインでのパフォーマンスによって、彼はトップ10の注目を集めることになりそうだ。
3.ジハード・キャンベル JIHAAD CAMPBELL （LB アラバマ）
身長6フィート3インチ、体重235ポンド。私はキャンベルをモックドラフトで19位にタムパベイに指名予想したが、木曜日の夜に見たパフォーマンスを考えると、それは遅すぎるかもしれない。キャンベルはジョージアのジャロン・ウォーカーと共に、このクラスのオフボールラインバッカーのトップ争いを繰り広げる可能性がある。2024年は112タックル、11.5タックルロス、16プレス、12ランストップという素晴らしい成績を収めており、コンバインでその実力を証明した。40ヤード走では4.52秒を記録し、ラインバッカーの中で3位となり、10ヤードスプリットは1.53秒と堅実だった。また、10フィート7インチのブロードジャンプはポジション内で2位であり、32.5インチの腕を持つ彼はボールキャリアをしっかりとタックルし、カバーでもプレイができる能力を示している。
4.ニック・エマヌオリ NICK EMMANWORI （S サウスカロライナ）
身長6フィート3インチ、体重220ポンド。エマヌオリはコンバインで注目を集める可能性がある選手として話題になっていたが、その期待に応えるパフォーマンスを見せた。彼の43インチの垂直跳びと11フィート6インチのブロードジャンプは全選手中で1位だった。40ヤード走は4.38秒でサフティの中では2位、10ヤードスプリットは1.49秒で1位だった。まさに支配的なパフォーマンスで、彼の爆発的な運動能力が完全に発揮されていた。大学での素晴らしい生産性（2024年には4インターセプト）もあり、彼はドラフトで最初に指名されるサフティになる可能性がある。私のモックドラフトでは、ジョージアのマラキ・スタークス（4.50秒のタイムを記録）を14位でコルツに指名する予想をしていたが、エマヌオリは27位でレイヴンズに指名されると予想していた。この週を終えて、順位が入れ替わる可能性が高い。
5.マクスウェル・ヘアストン MAXWELL HAIRSTON （CB ケンタッキー）
身長5フィート11インチ、体重183ポンド。ヘアストンはコンバインで驚異的な40ヤード走4.28秒を記録し、そのタイムはすべてのポジションを通じて最速だった。さらに、垂直跳びは39.5インチ、ブロードジャンプは10フィート9インチを記録し、どちらもコーナーバックの中でトップ3の成績だった。彼のスピードと突然の反応力はテープでも確認されており、2023年には5つのインターセプトを記録したが、肩の怪我で2024年は調子を落とした。私のモックドラフトでは、ヘアストンは29位でワシントン・コマンダーズに指名される予想をしていたが、もし今日モックドラフトを行うなら、グリーンベイ・パッカーズのセカンダリーに適合する選手として、23位付近に推し上げるかもしれない。
6.ジャダエ・バロン Jahdae Barron,（CB, Texas）
身長: 5フィート11インチ| 体重: 194ポンド
コンバインのワークアウトが始まる前に私が書いた内容は次の通りです。「もし彼が40ヤードダッシュで4.4秒台を記録したら、1巡目確定だと思う。でも、もし4.5秒以上なら、彼は2巡目に滑り込むだろう。」結果はどうだったかと言うと、4.39秒でした。先週のモックドラフトで私は彼をバッファローの30番目に予想していましたが、今や彼は1巡目の中盤、例えばアリゾナの16番目やシンシナティの17番目に本格的に検討されるべき選手になったでしょう。バロンはスピードの懸念に答えました。それが彼のゲームに関する最後の疑問点でした。彼は守備全体で多才にプレーし、ボールスキルも高く、昨シーズンは5つのインターセプトと10回のパス突破を記録しています。
Mandatory Credit: espn.com Images
本記事は、元記事「espn.com 」を参考に翻訳・要約したものです。原文の内容はespn.com および著作権者に帰属します。
