
ロジャース政権の終焉
アーロン・ロジャース時代の終焉を迎えるにあたり、ニューヨーク・ジェッツは彼のお気に入りのワイドレシーバーであるダバンテ・アダムスとアレン・ラザードの放出を準備している。ESPNのアダム・シェフターによると、ジェッツはラザードに対し、新リーグイヤーが始まる3月12日までにトレード先を探す許可を与えた。また、NFLネットワークは日曜日に、アダムスも他のチームと交渉する許可を得たと報じた。しかし、アダムスとラザードの高額なサラリーがトレードを難しくしている。アダムスは2025年の基本給として3560万ドル、ラザードは1100万ドルを受け取る予定だが、いずれも保証されていない。そのため、両者は来週のFA(フリーエージェント)市場が開く前にリリースされる可能性が高い。
ラザードも放出対象になった
ジェッツはラザードを残すことにもオープンな姿勢を見せているが、実現には大幅なサラリーカットが必要になるとシェフターの情報筋は伝えている。これらの動きは、ジェッツがロジャースを放出する決定を下したことを受けたものだ。ロジャースのリリースは3月12日に正式発表される見込み。ジェッツは2年前、ロジャース獲得に向けて全力を注いだ。当時、グリーンベイ・パッカーズとのトレードを完了させる前に、彼のお気に入りのターゲットだったラザードと4年4400万ドルの契約を結び、さらに元パッカーズのレシーバーであるランドール・コブも獲得した(コブはその後引退)。そして昨年10月には、ラスベガス・レイダースからアダムスを獲得し、2025年のドラフト3巡指名権を放出した。しかし、5勝12敗という惨憺たるシーズンを経て、ジェッツは組織の再建に舵を切り、ロジャース時代の遺産を整理しようとしている。
WR層は大幅に薄くなる
アダムスとラザードを放出することで、ジェッツは3650万ドルのキャップスペースを生み出し、FA市場での柔軟性を確保できる。一方で、ワイドレシーバー陣は極端に薄くなる。現在の主力レシーバーは、3年連続で1000ヤード以上を記録しているギャレット・ウィルソンのみであり、その他のトップレシーバーはザビエル・ギプソンとマラカイ・コーリーとなるが、彼らは昨シーズン合計9キャッチしか記録していない。
2人のシーズン成績
29歳のラザードはジェッツでの2シーズンで合計60キャッチ、841ヤード、2TDという成績に終わった。2023年は不振に陥り、ベンチに降格。昨シーズンは好調なスタートを切ったものの、最終的にアダムスにポジションを奪われた。32歳のアダムスは昨シーズンも高いレベルでプレーした。ジェッツでの11試合で67キャッチ、854ヤード、7TDを記録し、5年連続で1000ヤード超えを達成。シーズン終了後には、ロジャースがいない限りチームに残りたくないと強く示唆していた。
Mandatory Credit: espn.com Images
本記事は、元記事「espn.com 」を参考に翻訳・要約したものです。原文の内容はespn.com および著作権者に帰属します。